スポンサーサイト

 --------
上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。
カテゴリ :スポンサー広告 トラックバック(-) コメント(-)

「無知の知」からの再出発

 2011-07-31
3月11日の地震と津波が引き起こした悲劇に呆然と衝撃を受けているときに起こった福島原発の水素爆発。既に大きな衝撃の中にいたせいなのか、そのときはその事の重大性に全く気づいていませんでした。

その後も、次々に報告される津波の被害に驚愕し、1ヶ月以上経っても、きっと原発事故はすぐに収まる、と不安を打ち消し、言い聞かせている自分がいました。

実際に何が起こっていたのかを知ったのは、6月5日に放送されたNHKスペシャル[原発危機]事故はなぜ深刻化したのか を見たときでした。

これは・・・政府からの告知として、全国民が、あらゆる作業を止めて見るべきものだと思いました。と同時に、この報道に関係した全ての人に、並々ならぬ覚悟も感じました。これこそ、情報公開だと思いました。

その翌日から、新聞で、圧力を下げるための「ベント」に失敗し、水素爆発が起こった、とか、実はメルトダウンしていた、などと報道が始まりました。電源を失ってベントが作動せず、手動で作業員が開けなければならなかったけれど、間に合わず爆発に至った、と。安全強化対策として、ベントの電源を緊急時でも確保できるように、と・・・

「ベント」「ベント」。。。この言葉は、私がNHKスペシャルで一番衝撃を受けた言葉の1つです。つまり、冷却するための電源を失い、建物内部で高まりすぎたの気圧を下げ、爆発を避けるために、高濃度の放射性物質を含んだ空気(蒸気)を、外に放出する(ばら撒く)ということです。なぜ、簡単に、ベントできれば惨事にならなかった、と言うような言い方をするのか?誰もがそれを普通に受止めているのか???私の理解が間違っているのか?とにかく不思議で仕方ありませんでした。

Record-Radiation-Levels-Detected-Venting-From-Fukushima-Nuclear-Plant-290x163.jpg



「3.11後の日本」を考えるとき、大きな鍵は、放射能災害の本質についての真の理解なのだと思います。地震や津波のような自然をコントロールすることはできないですが、人工放射能をなくすことは(正確には、これ以上増やさないことは)できます。このことが、これから日本が、自然と共存するということを根底に、人間を含め、命ある全てのものが、自然の摂理の中で「笑顔」で暮らしていくために必要なエネルギーを考える、ということに繋がっていくのだと思います。それは、必要以上でも以下でもない加減、バランスを真剣に考える、と言うことでもあります。

私は、原子力発電について、何も知りませんでした。

放射能の怖さは漠然と認識していたつもりでしたが、核の平和利用、原発の安全神話を信じていました。日本の技術を、人間の能力を過信していました。怖ろしい事です。

多くの日本人が同じような感覚をもち、虚空の豊かさの中で、真に大事なものを、何十年にも渡り見失ってきたのだと思います。

いろいろなことを調べていくうちに、

「どうして、これだけ知識のある専門家がいるのに、政策に反映されないのだろう?」

などと思っていたのですが、

専門家は、参議院審議、衆議院審議に呼ばれていました。

参議院行政監視委員会(第四回)にて。(収録時間 :3時間23分) 
検索で[行政監視委員会] [5月23日]を入力して、該当するリストをクリックすると、映像がみられます。

原発を一番知っていて、今までずっと警笛を鳴らしていた専門家の方々。
-末松信介(行政監視委員長)
小出裕章(参考人 京都大学原子炉実験所助教) (動画を下に転載します。)
-後藤政志(参考人 芝浦工業大学非常勤講師)





そして、これから未来のエネルギー政策に向けての提言をする方々。
-石橋克彦(参考人 神戸大学名誉教授)
-孫正義(参考人 ソフトバンク株式会社代表取締役社長)

時間がない方、「misaのブログ」 - 23日参議院行政監視委員会 概略まとめを是非ご覧ください。



それから2ヵ月後、7月27日におこなわれた衆議院厚生労働委員会「放射線の健康への影響」について。

参考人として招致された、対照的な2名の東大教授。どちらの考え方を受け入れるかは、個人の自由ですが、今、放射能汚染国に暮らしている日本人全員が、この問題を真剣に考え、声を上げ、行動に移していかなければなりません。

まず、唐木英明(日本学術会議副会長 東京大学名誉教授)からの説明。


動画が削除されてしまいましたが、放射性物質の摂取限度に楽観的な意見を聞きたい方は、下記、「厚生労働委員会 2011年7月27日(水)」のリンクより、唐木英明東大名誉教授をクリックすると、見られます。


そして、多くの人に大きな感銘を与え、反響の多かった、児玉龍彦(東京大学先端科学技術研究センター教授 東京大学アイソトープ総合センター長)からの説明。 





この発言の書き起こしが、[みんな楽しくHappyがいい♪]ブログの 「放射線の健康への影響」児玉龍彦氏(内容完全書き出し)衆議院厚生労働委員会7/27 でご覧になれます。


全ての説明、質疑応答は、国会審議テレビ中継ビデオライブラリーで見られます。
各参考人のそれぞれの立場からの説明、質疑応答に対するそれぞれの応答、これはとても参考になりますので、時間のあるときに、是非。

厚生労働委員会 2011年7月27日(水)
( 収録時間 : 3時間 45分 )

明石真言(独立行政法人放射線医学総合研究所理事 薬事・食品衛生審議会食品衛生分科会放射性物質対策部会委員)  
唐木英明(日本学術会議副会長 東京大学名誉教授)  
長瀧重信(長崎大学名誉教授)  
沢田昭二(名古屋大学名誉教授)  
児玉龍彦(東京大学先端科学技術研究センター教授 東京大学アイソトープ総合センター長)  
今中哲二(参考人 京都大学原子炉実験所助教) ---もともと6人だった京都大学原子炉実験所の原子力安全研究グループのうち、今現役で残っている2名のうちのお一人で、もう一人が小出助教です。


今回の国際的に見てもかなり甘い被曝許容量をさらに緩めようとする試みは、ICRP(国際放射線防護委員会 )の規準設定の基本になっている、長崎・広島原爆被爆者から得た、圧力によりかなり制限された中で収集された、疫学的・統計的なデータが、科学的根拠となっているようです。原子力政策を推し進めようという気運が国際的に高かった時代には、このような楽観的な見方をしなければならなかった事情を察します。

そしてチェルノブイリの大きな原子力事故から25年あまりが経ち、ようやく過去の数字を塗り替える、疫学的・統計的な科学的な数字、裏づけとなるものが出始めているようです。そのデータをもとに規準を変えなければ、と働きかけているのが、欧州放射線リスク委員会(ECRR)です。提言されている基準は、大幅に厳しく、多角的になっています。


そして、今回の福島の事故。私は、20年、30年後に、この事故の影響による疫学的・統計学的データが出始めたときに、さらに、数字は塗り替えられ、新しい事実が浮き彫りになり、放射能の前に人間は敗北するしかないと言う現実を、改めて突きつけられるのだろうと思います。


今尚、原発の安全性や技術を過信し、放射能汚染を楽観し、原発・放射能による影響の危険性について警笛を鳴らしている専門家や市民を「反原発の偏った過剰な主張」と切り捨て、「経済の発展のためには原発は不可欠」と言い切れる人は・・・どのような人間であるかは、その背後にあるものが、その心の中が、自ずと見えてくると思います。


カナダにきて20年、初めて国会中継を見たのは、「不信任決議案」についての答弁で、本当に失望したのですが、上記の審議会は、とても有意義な意見交換だったのだと感じました。

日本には、頼りになる専門家の方々が沢山いる、と知っただけでも希望がもてます。

そして、そういった方々がこのような場に招かれると言うのは、大きな進展です。

ただ、それにも関わらず、提言されている対策が一切講じられていない、という現実に流されてはいけません。ほとんどの人が一生目にすることのない桁数の「お金」と民主主義に反している「権力による独裁」の誘惑に盲目になっている人たちを、これからも容認するのか否かは、全て、国民一人一人にかかっているのです。

私たちも、参加しなければなりません。今なら、国民の声は、必ずこれからの日本の政策に反映されるはずです。されるようにしなければなりません。

知らなかった、無関心だった自らを諌め、これからの新しい国づくりに参加するために、「関心」を持ち、「知る」事から始めなければ!!


原発、エネルギー、環境問題について、情報をあつめてくださっているブログ「みんな楽しくHappyがいい♪」を「おすすめリンク」に貼りました。とても参考になります。


今、一人一人が「知ろう」とすることで、そして小さな一歩を踏み出すことで、日本の行方が大きく変わる、とても大事な分岐点に、今、この瞬間、私たちはいるのだと思います。「テクノロジーの最先端を行く精神的後進国」から脱しなければなりません。


子供たちの

073111-1.jpg


パンッ 


073111-2.jpg


未来を守るために。


最後に・・・


20年原発で働き、被曝が原因で生涯を閉じた平井憲夫さんが、なくなる直前(1996年)に残してくれた、
原発がどんなものか知ってほしい


私たちが恩恵を受けていた便利さ、技術革新は、誰かの犠牲の上に成り立っていたのです。



スポンサーサイト

トラックバック
トラックバックURL:
http://bluedolphine.blog107.fc2.com/tb.php/485-bfe1dd87

コメント
bluedolphineさん、本当に、私も深い反省の思いです。
3.11事故が起きるまで、私も原発のことに無関心だったのです。
放射能汚染国となって初めて原発のことを知り、深い悲しみと反省と、そして、真実を伝えてくれない政府に対する憤りを感じ続けていました。

しかし、ここ数日の私の感覚として、日本に変化が現れそうな気がしてきています。
もう国と東電が無視できないくらい、日本国民が真実を知り、放射線に対する関心が高まり、多くの声が上がり始めているようです。
九電のやらせメールと保安院のシンポジウムやらせ質問が、国民の政府・電力会社に対する不信感に拍車をかけました。
政府も一応脱原発依存表明したし、「原発再稼働認めず」発言の知事は増えてきています。

一気には無理だと思いますが、徐々に政府が言動を改めそうな気がしてきています。
このまま国民が大きな関心を持ち続けることができたならば、大転換は難しくとも、日本は少しずつ変われそうな気もしてきているのです。

その為にも、無理はせずとも、たとえ微力であっても、私も自分のできることをやります。
私はもう責任逃れと後悔はしたくありません。
一人でも多くの人に真実を伝え、声を上げ続けていくつもりです。
bluedolphineさん始め同じ気持ちでいる多くの人達の思いが、きっと政府や東電に伝わると信じて、私もやっていきます。

「みんな楽しくHapppyがいい♪」すごい情報量をまとめてあっていいですよね。
私も見てました。
【2011/08/01 18:38】 | ruru #- | [edit]
ruruさん

そうですね。私も、感じます。きっと日本は変わっていくという希望も感じます。(ただ、現状に対しての対策が・・・あまりにも不安で・・・急がなければ!!と気持ちばかりあせります。動物のほうもですが・・・)
今の勢いだけでなく、長期にわたり、ずっと人々がグローバルな政治に関心を持ち、福島後に生まれた世代に対しても、同じ間違えを繰り返さないように、語り継いでいかなければなりません。人間って、弱いものですから。その土台を作るためにも、今はとても大事な時だと思います。原爆被害国、原発事故の被災国である日本人が国際社会で担う役割は、本当に大きいと感じます。日本が、核を切捨て、世界に提言できる、再生可能エネルギー革新技術の先導者となれる、そんな国に変わっていけることを信じています。
私は・・在外選挙が認められて数年経つのに、今まで全く興味がなく・・・国籍を捨ててカナダ人になってしまおうか(そうしないと、カナダで選挙も政策についての署名・投票もできないのです。。。)、とまで真剣に考えていたのですが、3.11がきっかけで、自分が日本人でいることの意味にやっと気づいた気がします。そして、やっと在外選挙の手続きを終えました・・・これからは、私も、無責任な日本人にならないように、自分を諌め続けていこうと思います。
【2011/08/02 22:01】 | Blue Dolphine #- | [edit]











管理者にだけ表示を許可する
≪ トップページへこのページの先頭へ  ≫
地球の名言Ⅱ

presented by 地球の名言

プロフィール

Blue Dolphine

Author:Blue Dolphine
ボア君 21歳
(いのしし年生まれ)
ラビ君 18歳
(うさぎ年生まれ)
エリー 9歳
(ラブラドール犬 ♀)

と連れ合いに、そして周りの全ての人たちから日々幸せをもらっている母です。

バンクーバー近郊に被曝からの避難を考えている方、できる範囲でお手伝いします。遠慮なくご連絡ください。




にほんブログ村 海外生活ブログ カナダ情報へ
にほんブログ村

にほんブログ村 環境ブログ 原発・放射能へ
にほんブログ村

にほんブログ村 犬ブログ ラブラドールへ
にほんブログ村

メールフォーム

名前:
メール:
件名:
本文:

最新コメント
最新記事
カテゴリ
カレンダー
10 | 2017/11 | 12
- - - 1 2 3 4
5 6 7 8 9 10 11
12 13 14 15 16 17 18
19 20 21 22 23 24 25
26 27 28 29 30 - -

月別アーカイブ
全記事表示リンク
最新トラックバック
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。