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IFAW主催サミットの集大成

 2011-05-10



3月下旬にIFAWのグリーン氏が、ある強い意思を持って日本の地を踏んでから、1ヶ月以上がたちました。

そのときまず訪れたのが、飼い主がこの世を去ってからも10年間待ち続けた忠犬ハチ公の銅像でした。

日本人と動物の絆を感じるためだったように感じられます。



サミットから1週間がたち、その間、発表を待ちきれず、グリーン氏のブログのコメント欄や、いろいろなFacebookの書き込みに、心ない言葉が飛び交っていましたが・・・

私は、ひたすら信じて待っていました。


そして、やっと正式発表がありました。





10 May 2011

(Yarmouth Port, Mass) - A comprehensive document detailing response procedures and protocols to safely monitor, evacuate and treat animals contaminated by radiation has been presented to sectors of the Japanese government today. The document is the result of an International Fund for Animal Welfare (IFAW - www.ifaw.org) led summit that convened subject matter experts in Tokyo earlier this month to discuss the impact on animals left inside the 20k evacuation zone around the stricken Fukushima Daiichi Nuclear Power Plant.
本日、放射能によって汚染された動物の、安全なモニター・避難・取り扱いについての救済手順と規準の詳細が書かれた包括的な文書が日本政府の関係部署に提出されました。この文書は、国際動物福祉基金が主催で、関係分野の専門家を招集して今月はじめに東京で開かれ、福島第一原発から20km圏内に取り残された動物の影響について話し合われたサミットの結果を文書にしたのもです。


The Committee was formed by representatives from the United States Department of Agriculture (USDA): APHIS Animal Care and Wildlife Services, United States Army Veterinary Corps, veterinary and toxicology experts from the U.S. and Japan, academicians, and IFAW. The Japanese Ministry of Environment and Ministry of Agriculture, Forestry and Fisheries (MAFF) participated in the summit as observers.
この委員会は、米国農務省、米国農務省国際動植物検疫課、米国陸軍獣医部、そして、米国、日本から獣医、毒物専門家、学士会員とIFAWからの代表者で成り立っています。日本の環境省、農務省、農林水産省もサミットに立ち会いました。


“The Committee strongly feels that animal rescue work should continue inside the 20km zone,” said Dr. Dick Green, IFAW Manager for Disasters. “Recommendations have been provided to ensure human and animal safety and the Committee feels that as long as these safety protocols are followed, well-trained and equipped rescue teams should be allowed to continue to remove animals from the restricted zone”.
「我々は、20km圏内の動物救出を引き続き行うべきだと強く感じていました。」とIFAWの災害対策部長のDick Greenは言います。「提言書は、人間と動物の安全をまず確保するためのものです。委員会としては、この安全規準が守られさえすれば、十分な訓練を受け、装備が整った救助隊が、立ち入り禁止地区から動物を移動させることを続行させるべきだと考えています。」


During the summit, small working groups were formed to address different risks to companion animals, livestock and wildlife.
サミットの期間中、小さいグループが組まれ、ペット、家畜、野生動物それぞれについての、異なったリスクについて議論されました。

The Committee identified and formulated counsel on the rescue, decontamination, transport and sheltering of cats and dogs. The experts strongly advised to commence every possible effort to keep people and their animals together.
委員会は、猫や犬の救助、除染、移送、収容に関しての忠言について、確認を重ね、練り上げてきました。専門家たちは、飼い主と動物が一緒に暮らせるよう、可能な限りの努力を始めるよう、強く忠言しました。


The Committee reviewed existing protocols from MAFF to address livestock in the evacuation zone. Recommendations were provided to support the ongoing surveying of animals in the restricted zones and to ensure the rapid movement of viable animals out of the affected areas. Proposals were set forth to rescue, move or humanely euthanize farm animals.
避難地区にいる家畜については、農林水産省に既にある規準を再検討しました。提言書では、引き続き立ち入り禁止地区にいる動物の調査の支援と、被災地からの、生育可能な動物の迅速な移動を確実に行わなければならない、と進言しています。この提案には、家畜の救助、移動、人道的安楽死について述べられています。


The Committee also made short and long-term recommendations to ensure that wildlife and biodiversity are fully integrated into emergency plans. Experts suggested taking urgent steps to initiate sampling of wildlife in order to monitor changes in accumulation of radioactive substances and to secure samples of seasonally migratory species.
さらに、緊急プランに、野生動物と生物多様性についても十分に組み込まれるように、短期的、長期的提言も作成しました。専門家たちは、放射性物質の蓄積の変化をモニターするために、野生動物のサンプルの収集に早急に着手し、移住性の種についてもサンプルを確保することを提案しています。





この会議での話し合いを元に日本側の委員会が日本政府に提出した意見書は、こちら


Picture1_20110511100927.jpg
写真は意見書文書中より


はじめからグリーン氏が語っていた基本から外れることなく、さらに深く掘り下げ、見事に細部まで網羅された、人と動物の安全を念頭に置いた、救済、復興手順と規準が細かく記されています。

この結果を見てみると、グリーン氏は、3月下旬に被害状況の下見・査定調査に出かけたときから、具体的な構想ができていたとしか思えません。

感動で涙が出そうになりました。

私が、ハイライトした箇所は、以下のとおりです。





最短期間で最大数の動物を救助するためには、救護過程に関わる全てのグループ間で必要な相互の調整や効果的な連携・協力関係を構築することが必要不可欠であると考える。


~ペットについて~

当専門家会議は人がその伴侶動物(コンパニオン・アニマル/ペット)と一緒に再会できるためのあらゆる努力を払うべきであると強く感じている。緊急避難措置および避難所の設置計画においては伴侶動物の存在を考慮し、可能な限り動物保護施設が飼い主の避難所に隣接して設置されるよう、共同避難所の確保に努めるべきである。当会議は、迷子動物や置き去りにされた動物を、その個体がもともと生活していた地域に近い保護施設に収容することで、速やかに元の飼い主に返すための支援を提言する。一方、いかなる状況下であれ、伴侶動物を国外へ輸出することを当専門家会議は支持しない。


~家畜・馬について~
人が避難する前に家畜の避難を完了させるべきである。
安楽死は国際獣疫局の安楽死ガイドラインに従うべきである。


~野生動物について~

当専門家会議は「ワンワールド・ワンヘルス(one world one health)」の原則を支持する。即ち、人間,家畜そして野生動物の健康,および生態系は全て全体として密接不可分であると考える。専門家会議では,野生動物と生物多様性が緊急計画に十分に反映されることを念頭に、以下のような短期的並びに長期的な提言を行う。

野生動物は広域にわたって移動することが多いため、現在制限されている区域の圏外においてもモニタリングが必要である。当会議では,救護が適用されている野生動物種だけではなく、適宜モニタリングする動物種の範囲を広げるべきであると考える。これには、個体としては救護される可能性の少ない無脊椎動物、魚類、爬虫類、および両生類が含まれる。

この問題は福島県という一地域、あるいは日本だけの問題ではなく、世界規模の問題であり、国際的なアプローチが必要とされる。例えば、下記のような移動性の高いあるいは活動域の広い野生動物への長期的な影響をモニターすることが必要である。





Globalな視点、one world one health

人間が自然界の一部であることを再確認する言葉でした。人も、動物も、虫も、植物も、全て繋がっていて、バランスが崩れたら、総括的にそのバランスを取り戻すプランを立てなければならないと。



サミットが終わって、この発表があるまでに、確かに多くの命が失われたかもしれません。

でも、この提言書を作成するためにかけた時間は、必ず大きく報われると思います。


これからです。


彼らの力を借りて、今度は、日本人の行動力と、学習・応用力、勤勉さを示す番です。

この長期にわたる活動は、これから世界で起きる災害時の救済活動のモデルとなるのです。


カナダの総合誌、Mcleanでも、震災時は日本が大きく取り上げられました。かなり、掘り下げた記事もありました。

その中で、

”in the years ahead, March 11 will act as a dividing line: Japan before—and Japan after.
”これから何年か先、3月11日は、「日本の震災前-震災後」という境界線となるであろう

と言う言葉が印象的でした。

自然界のバランスに大きな役割を果している動物、バランスを保つための人としての責任、に対する意識の向上が、日本が大きく変わる時の1つの大きな要素になると、期待しています。



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コメント
はじめまして。

先日、IFAWについて検索している時に偶然こちらのサイトの事をしりました。
そして今日、改めて記事を読ませていただき、とても分りやすく書かれているのを拝見し是非とも、もっと多くの方に見ていただきたいと思い、転載をさせていただけないかとコメントさせていただいた次第です。

>人間が自然界の一部であることを再確認する言葉でした。人も、動物も、虫も、植物も、全て繋がっていて、バランスが崩れたら、総括的にそのバランスを取り戻すプランを立てなければならないと。


本当にその通りだと思います。
今はそのバランスが完全に崩れていると思います。

昨日から一時帰宅が始まり、ペット達の救護活動も本格化?へ向けて動いてくれたらと思っておりますが、まだまだ問題が多く残されているようです。
【2011/05/10 22:15】 | rinnko #TSqh09ZY | [edit]
rinnkoさま

私も多くの人に知ってもらいたいです。是非転載してください。
IFAWを中心に、同じ気持ちを持っている人が、1つになってほしいと、願っています。
彼らの力をかりて、今までまとまることができなかった多くの人たちが繋がれば、
きっと大きな成果に発展すると思うのです。
日本人は、底力があります。
家族、ペット、沢山のものを失った人たち、
あまりにも大きすぎる災害に、国が立ち往生してしまい、
個人、小グループで危険を冒して無人無法地区に行き、耐え難い光景を目にしてしまった人たち。
その現実に心を寄せて、傷ついてしまった多くの人たち。
この苦しみ、悲しみは、何か、前向きなことに変えなければいけません。
【2011/05/10 22:26】 | Blue Dolphine #- | [edit]











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Author:Blue Dolphine
ボア君 21歳
(いのしし年生まれ)
ラビ君 18歳
(うさぎ年生まれ)
エリー 9歳
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と連れ合いに、そして周りの全ての人たちから日々幸せをもらっている母です。

バンクーバー近郊に被曝からの避難を考えている方、できる範囲でお手伝いします。遠慮なくご連絡ください。




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