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孤独からの解放

 2011-04-19
国際赤十字の派遣職員の新しいレポートが昨日掲載されました。





by John Sparrow in Japan

The care home shook savagely as the fishing town of Kesennuma felt the force of a magnitude-nine earthquake. It swayed - as it should - but built to Japan’s strict construction standards, sustained no serious damage.
M9の地震が漁業の町、気仙沼を襲ったとき、ケアーホームも激しく揺れました。日本の厳しい建築基準に見合っていたので、それは当然のごとく揺れ動き、建物に大きな被害はありませんでした。


On the ground floor, 82-year-old Masa Matsuda sat in her wheelchair and waited for the shaking to stop. She frowned. She had been through many earthquakes, but nothing like the one of 11 March. It had even interrupted her afternoon nap.
1階では、82歳の松田まささんが車椅子に座り、揺れがおさまるのを待っていました。彼女は顔をしかめました。今まで何度も地震は経験していましたが、3月11日の地震のようなものは初めてでした。午後の昼寝から目を覚ますようなものだったのです。


What happened next occurred so fast she was on the first floor before she knew it. Nurses were running and shouting, pushing wheelchairs towards the stairs and then carrying them up, with their astonished occupants still sitting in them.
次に起こったことはあまりにも早く、彼女は自分が気づく前に1つ上の階にいました。看護士たちは、走り、叫びまわり、車椅子を階段へ押し上げ、びっくりしているお年寄りを乗せたまま、上の階に運んでいました。


This action had been caused by a tsunami warning. A fire brigade car touring the streets had announced the imminent landfall of a massive wave. The care home was close to the waterfront and owner Imawashiro Morimitsu shouted to his staff to move everybody upstairs. The warning was for a six-metre wave and he figured up there, they would be above the high water mark. When the tsunami crashed through the first-storey walls he knew there was no escape.
これは、津波警報が出ていたからでした。消防車が町中を走り、大津波が差し迫っていることを伝えていたのです。そのケアーホームは海岸に近く、ホーム長のいまわしろ・もりみつさんはスタッフに全員上の階に移動させるように叫んでいました。それは、6mの津波警報で、そこは津波の水位より高い位置だとういう計算でした。津波が1階の壁に当たり押し寄せてきたときに、もう逃げ道はないと悟ったのです。


Wheelchairs began to be swept away, and carers, struggling themselves in swirling, chest-high water, fought to keep the heads of the elderly above it. They lifted up their chairs as high as they could but could not prevent disaster. Masa was one of 86 saved but 47 others perished that day.
車椅子は流され始め、看護士たち自身、胸の高さまできた渦巻く水の中で、もがきながら、お年寄りの頭が水面上に保てるように悪戦苦闘していました。車椅子をできる限り高く持ち上げていたのですが、災難は免れませんでした。まささんは助かった86名の利用者の一人でしたが、他47名は、その日、命を落としてしまいました。


Today, Masa lives in a classroom of an elementary school that serves as an evacuation centre. Five other survivors are with her, the rest are sheltered in a number of other places. By day she rests, and plays games with her companions and carers to keep her spirits up. At night she sleeps on the classroom floor. Meeting her, you would probably not guess what she has been through; how she almost died up to her neck in water, how a second wave came, and how they fled to the roof in a snowstorm and huddled in the cold night air. You could not imagine how her ordeal continued even after their rescue, in a freezing school gym where, over two days, two more of her companions died.
今、まささんは、避難所の1つとなっている小学校の教室で暮らしています。5人の生き残った人と一緒です。他の人は別の避難所にいます。日々、彼女は休息し、仲間や看護士たちとゲームをしたりしながら何とか気力を保っています。夜は、教室の床の上で眠ります。彼女に会っても、きっと彼女がどんな経験をしたのか思いも及ばないでしょう。首まで水につかり、もう少しで死にそうになったこと。2回目の津波が押し寄せたとき、雪の吹き荒れる中、どんな風に屋根の上まで逃げ、夜の冷たい外気の中で身を縮めていたのか。その苦難が、助け出された後も続き、凍るような寒さの学校の体育館で2日過ごしていた間に、仲間が2人命を引き取ったことなど、想像もできないでしょう。


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It doesn’t show because she does not want it to. She stays strong because that is how she wants to be remembered.
彼女はそんなことを思わせるのがいやなのです。彼女は強くいたいのです。皆にそういう人間であったと覚えていて欲しいのです。


But Masa needs help. She needs a place in a care home, she needs support to cope with the massive change in her life, she needs a comfortable bed, and she needs more nutritious meals. Her case is one of many causing widespread concern as new needs surface daily among Japan’s elderly tsunami survivors.
それでも、まささんには助けが必要です。ケアーホームでの場所が必要です。彼女の人生に起きた、あまりにも大きな変化と向き合うためのサポートが必要です。居心地のよいベット、栄養のある食事が必要です。これが、今、日本で表面化し、その懸念が広がっている、新たな日々のニーズなのです。


Toru Chiba, 51, a volunteer of the Japanese Red Cross Society, was one of the staff at the care home. He fears that Masa will have to stay in one of the stricken town’s shelters for the foreseeable future. For now, however, it may be her best option because it provides a roof over her head and three meals a day, and she will be visited by the Red Cross mobile medical teams that continue to work throughout the affected regions. It isn’t what she needs, it isn’t enough, but right now he cannot see a better option.
日本赤十字のボランティアの千葉とおるさんは、そのケアーホームのスタッフの一人でした。彼は、まささんが当面、被災町の避難所で暮らさなければならないのではないかと恐れています。それでも、今はもっとよい選択肢がないのです。ここでは屋根があり、3度の食事が供給され、この地域を巡回している赤十字の医療チームがたずねてくれます。それは彼女が必要としている十分なことではありませんが、今は、他にもっとよい選択肢が見当たらないのです。


p-JPN0305.jpg


“It bothers me,” he says. “When I look at Masa and the others I can see their energy waning, and there is a great deal of stress. That will not improve while they stay in one of the centres.”
「つらいです。」と千葉さんは話します。「まささんや他の人の気力が衰えていくのが分かるのです。そのストレスは大変なものです。このようなところにいるかぎり、改善されることはないのです。」


Kesennuma, a leading fishing port famous for tuna and shark fin, was one of the towns worst hit by the 11 March disaster. The earthquake and tsunami were followed by fire after an oil tanker exploded.
気仙沼はマグロとふかひれの漁港として有名です。そして、3月11日の災害地として最も被害の大きかった町の1つです。地震と津波の後、石油タンクと爆発で火事に見舞われたのです。


Surveying the debris of the waterfront, Chiba reveals his wider concerns for the elderly. The need, he says, is not just in evacuation centres but also among those who are left isolated. With the state health system disrupted, and local shops and amenities closed or damaged, conditions are distressing for many people confined to homes that survived the disaster.
海岸沿いの瓦礫を見渡しながら、千葉さんは、お年寄りの人たちに対する懸念が広がっていると漏らしました。今救援の必要性は、非難センターだけにあるではなく、孤立してしまった人たちの中にもあるのです。医療組織が崩壊し、地元の店も、娯楽設備も閉鎖されるか、被害にあっているので、多くの、災害から生き延び、家に閉じ込められてしまっている人たちが、その状況の中、追い詰められているのです。


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But there he can do something. Helped by a volunteer team from Nara, he has compiled a register of lonely and needy elderly people. What remains of municipal records - much was washed away by the tsunami - has also been investigated, and a Red Cross visiting service is being established.
それでも、まだ千葉さんにできることがあります。奈良から来てくれたボランティアの人たちと、ひとりぼっちで助けの必要なお年寄りの人たちのリストをまとめているのです。多くが津波で流されてしまいましたが、役所に残っている記録を調べ上げました。そして、赤十字の訪問サービスを確立したのです。


People may need food or medicine, he says. They may need help in accessing services or simply to talk about what happened to them. “Loneliness itself can be very stressful. We must break down the isolation.”
彼らに、食料や薬が必要かもしれません、と彼は話します。または、サービスを受けるための手助けが必要かもしれません。あるいは、彼らの身に起こったことを、ただ誰かに話すことが必要なのかもしれません。「孤独感はそれ自体が大いなるストレスなのです。私たちは、その孤独感から彼らを解放してあげなければならないのです。」






状況の改善が思うように進まない中、その現状を何とかしようと、あきらめずに日々努力を惜しまない人たちがいることに、本当に感謝します。

災害を乗り越えて、今を生きているお年寄りの人たちにも、いつか、あぁ、生きていてよかった、と思ってもらえる何かを届けたいと、ただひたすら願います。


孤独感を癒す何か・・・


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コメント
 毎日テレビ、ラジオ、新聞で被災地の状況を知るたびに
「何ができるか」考えます。
こんなに被災地に近いところに住んでいるのに
まだ何もできていません。
たくさんの方が行動を起こしています。
何やってんだろうな・・・あたし。
【2011/04/20 01:45】 | kojirou #FCOfbz1s | [edit]
kojirouさん

kojirouさんの所も、ある意味で、被災地ではないですか?
最大被災地3県に住んでいる方々には、一人でも多くの人が普通の生活に戻っていることが、遠くに住んでいる私なんかにとっては、大きな望みです。できるところから、経済流通を活発にしていくのも、大きな貢献ですよね。

お年寄りの人に、希望の手紙を届けたいと思い、今いろいろ考えているのですが、もし、手紙が集まったとしたら、彼らの手元に届くルートで何かよいアイデアあったら教えてください。橋渡ししていただけるようだと、もっと具体的に動けるような気がします。
【2011/04/20 22:44】 | Blue Dolphine #- | [edit]











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Author:Blue Dolphine
ボア君 21歳
(いのしし年生まれ)
ラビ君 18歳
(うさぎ年生まれ)
エリー 9歳
(ラブラドール犬 ♀)

と連れ合いに、そして周りの全ての人たちから日々幸せをもらっている母です。

バンクーバー近郊に被曝からの避難を考えている方、できる範囲でお手伝いします。遠慮なくご連絡ください。




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