エリーの獣医さん

 2011-08-12
さて、基礎トレーニングを無事終了したエリーですが、(ようやく話が元に戻りました・・・)

それからも、何かが改善されている、という感じは全くありませんでした。

毎日教えられたトレーニングを繰り返し、

冬になって人がいなくなったテニスコートで、リードマナーの練習をしたりしていたのですが、

この年の冬は、本当に記録的にバンクーバーに雪の多い冬で・・・



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エリーが生まれて初めて耳にしたある音が、また彼女を発狂させてしまうのでした。

それは・・・


「雪かきのおと」


そういえば、秋には、落ち葉を掃く音にも、猛烈に怒って吠えてたっけ・・・



何が参ったかと言うと、


雪の日の散歩の時に、雪かきの音で突然発狂してしまうと、

私は、ものすごい力で引っ張られ、滑って転んでしまい、

坂道が多いので、結構危険なのです


そんな日のお散歩から帰ってくると、ヒーヒーなきながら泡吹きが止まらなくなり、

掃除が大変なのもそうですが、なんだか見ていてつらくなってくるのです。

この時点でのエリーの音に対する反応は、明らかに異常でした。

室内では、料理のときに出るいろいろなの音、お菓子の袋を開ける音、雑誌のページをめくる音など、散歩の時は、車、トラック、飛行機、ヘリコプター、雪かき、そして・・・ごうごう唸る強風の音(私も怖い・・)などなど。あらゆる日常の音に、吠える、引っ張る、泡を吹く。

夏は草を猛烈な勢いでむしっていましたが、雪の場合は、狂ったように掘りまくる。止めようとするとうなり声を上げ、噛み付こうとする。完全に我を失いパニック状態にある様子・・・


こんな犬、見たことないなぁ・・・

なんて、少し大げさに思いつめてしまったりして、インターネットでいろいろ調べていると。。。

DOG NOISE PHOBIA 音恐怖症

ひどいときは安楽死・・・・・・???!


家族会議を召集し、

多少(かなり)お金がかかるだろうけれど、獣医さんに見てもらおう!ということになりました。


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エリーの獣医さんは、おそらく30台前半くらいの女医さん、Dr. R。

私は、かなり思いつめた表情でもしていたのでしょうか・・・

彼女は、

「エリー、最初に見たときにマーリーを思い出したのよ」(映画にもなった「マーリーとわたし」というベストセラーのイエローラブ、男の子のお話。~世界で最悪の犬~というサブタイトル。そのマーリーの最悪のいたずらの数々に、家族の心の豊かさが満ちていくお話)

あれは、エリーが2ヶ月のとき。

クリニックに入ったとたん、なんだか嬉しそうに、リノの床の上をバタバタを動き回り、落ち着きというものが全くなく、診察台の上からは飛び降りようとし、注射の後には、ガァガァいいながら床に背中を擦りつけ、彼女にたしなめられてたっけ・・・


これって、子犬なら普通、と思っていたけれど、そうじゃなかったのかな?


音に対する反応を説明すると、彼女は、「健康上の問題ではなく、おそらく少し大変な犬なのかもしれない」と。症状から唯一疑われるのは脳の障害。血液検査をしました。


彼女は、定期健診、ワクチンのために訪問したときにいつも言っていた言葉を、この日も繰り返しました。

「今は大変だけど、必ず、よいコンパニオンドッグになるのよ。」


そして、この日はもう一言付け加えました。

「もし、SPCA(動物保護施設)に連れて行こうと思うようなことがあったら、そのときは必ず連絡して。」


そんなことは、不思議と一度も思ったことがなかったけれど、なんとなく、それだけ大変な犬なのか・・・と確認したような気持ちになり、

と同時に、彼女が引き取る気持ちがあるのだ、と感じました。


そして彼女はこのとき、彼女の愛犬のトレーナーを紹介してくれました。

「きっと助けてくれるから。大丈夫。」と。



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血液検査の結果は問題なし。

良かった。このときは、これだけで、久しぶりにものすごく安心したのでした。



今だから分かることがあります。

子育てもそうだったよなぁ・・・・


不安や、心配は、気の弱い子の気持ちを不安定にさせてしまう、ということ。

この不安、心配は、優しい気持ち、守りたい、という強い気持ちからくるものなのだけれど、それは、怖がりな子や敏感な子の場合は、かえって不安にし、弱くしてしまう、ということ。


そして、それは、Dr.Rが紹介してくれたトレーナーが、改めて教えてくれたことなのです。


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エリーは・・・

このとき、断固とした、迷いのない、厳しいリーダーシップを求めていたのです。




つづく



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基礎ドックトレーニング~その1

 2011-07-23
ハロイーンの花火事件のあと(事件が多すぎるような・・・?)


それからと言うもの、エリーの音に対する反応はどんどんエスカレートしていきました。

料理をしているときのお鍋がコンロにすれる音や、お菓子の袋が立てるがさがさする音など、本当に何で?と言う日常の何気ない音に吠え立てるようになりました。そして、そのたびに泡も吹き出してくるのです。その泡の量で、ストレス度が分かる、と言う感じでした。


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他の犬ともっと触れ合ううちに学ぶこともあるかもしれない、と思い、DOG DAYCARE(犬の保育園?)に連れて行ってみました。


そこでは、ストレステスト(ん??原発ではありません)のようなものをされ、10畳くらいの広さのところに沢山の犬がいて、その中に混じらされ、だんだん犬の数が減っていき、最後にオーナーの犬(シェパード)とエリーだけが残る-という、とても簡単なものでした。


でも・・・エリーの口の周りには、やっぱり泡・・・


その場所自体が貨物の線路、トラックなどの交通量の多い大通りに面していて、その「騒音」に対するストレスもあったようです。


「これだと、かえって本人もかわいそうだから、預かれません」

と言われました



それでも私は、エリーが特に大変な問題を抱えているわけでははく、きっと、トレーニングが足りないのだ!

と気を取り直し・・・


もともと次のステップのトレーニングが必要とも思っていたので、

家の近くの、グループ初級トレーニングを探してみました。


友人が、犬のDAYCARE(保育園)を見かけたことがある、と言うので行ってみると、そこでトレーニングのクラスもやっているとの事で、トレーナも、とても物静かで評判が良い、と、当然ながら宣伝されて、申し込みました。


Mr. トレーナーは、ホッケーもやっていて、息子たちとも意気投合。物腰が穏やかな、好感の持てる方でした。

そのトレーニングのポイントは、


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-断固とした姿勢でありながら、やさしく。決して肉体的乱暴はしない。

-確固とした自信を持ちながらもリラックス。

-犬に安全だという安心感を与える。

-ルールと悪い事の境界線を決め、それを決して曲げない。

-曖昧ではない、明確なコミュニケーション。

-忍耐強く、一貫性をもって。

-期待を大きく持たず、現実的に。

-オペラント学習~何かの行動が良い結果を生めば、その行動は繰り返される(Positive Reinforcement)。対照的に、悪い行動は、少なくとも良いことが何も得られなければ、そのような行動はだんだん減っていく。

-人に飛びつくなど、好ましくない行動も、このような方法で学ばせられる。飼い主の注意を引く、と言うのは、犬にとっては嬉しいこと。なので、(無視しない限り)その行動は繰り返されるでしょう。


「なるほど~!いいんじゃない?この方法!本にもそんな風に書いてあったし♪」


と思いました。

この教えを胸に叩き込み、

1 Sit-Down-Stay
2 Leash Manners (リードのマナー~引っ張らない)
3 Recall (呼び戻し。COMEコマンド)
4 Heel (いつも真横を歩く)
5 Stand & Position Changes 

のレッスンを受け、
(それぞれのトレーニング方法、興味のある方は、詳細を伝授しますので、ご遠慮なくコメントでもメールでもください)


最後の日は、何かTrick(芸)を覚えさせ披露することになっていました。


エリーの場合・・・


最初の出だしは順調で・・

Mr.トレーナーが話をしているときは、たまに少し首をかしげながら凝視。

「エリー。ちゃんとメモ取ってるね!」なんてほめられたりもしたのですが・・・

3回目の「COME」の練習のとき、外で、大音量の音楽が鳴っていて、ベースの「ドン、ドン・・・」という低い音がずっと続き、エリーの半狂乱発作が始まってしまったのです・・・「Come」どころか、来た!と思ったら、反対方向にダッシュ、とギャンギャン吠えまくりながら走り回り、他の犬まで興奮させてしまい、大惨事に・・・

泡を吹きながら吠え止まないエリーにみんな呆然・・・


Mr.トレーナーのあらゆる努力もむなしく、

「ちゃんと散歩させて来た?運動が足りないんじゃないの?」と。


この言葉で、私は、少し疑問がわいてしまったのです。

この人には、エリーのことはわかってもらえないかも。。。と。




そして最終日。


エリーに覚えさせたトリックは「CATCH IT!」


お気に入りのふかふかボールを投げて、キャッチする、という、「芸」と呼んでよいのか分からない代物でしたが・・・・


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ありがたいことに、ちゃんとキャッチできて、大喝采。


エリーは・・・


またもや大興奮。その拍手の音におびえ、吠えまくり、

「収まるまで外に出てて。」

と、なんか、罰を受けて廊下に出された生徒のような心境だったのでした。


それでも無事「卒業」したのですが、


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結局のところ、このトレーニングは、一般的な犬のトレーニングとしてはとてもよいものだと思いますし、基本的なトレーニングについての知識を得た、と言う意味では収穫がありましたが、


エリーの問題行動を改善することには、助けになりませんでした。




~つづく


おまけ・・・


今日のエリーの寝言・・・




エリー、初めてのハロイーン

 2011-07-18
さて、話はまた、エリーのそれから・・に戻ります。


2008年10月31日。エリーにとっては、生まれて初めてのハローインの日です。


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ハロイーンの夜は、子供たちが仮装して、「Trick or Treat」で近所の家を回りますが、

TEENの子供たちは、そこここの公園で花火や爆竹をして盛り上がります。(BC州だけ?と聞いていますが)


そんな日に、いつものように散歩に出かけると・・・突然、


パ パ パ パッ パ~~ンッ!!


という爆竹の音が真横でなりました。



エリーは飛び上がって、一目散に走り出そうとし、リードを持っている私はそのまま転倒。


もう、半狂乱で吠えまくっているので、そのまま家に直帰。


その後エリーは、ドックペンの中で、ベロをでろ~んと垂らして、ハァハァいいながら、泡を吹き、ペンのワイアーをずっと舐めていました。


どんなに大好きなスナックをちらつかせても見向きもせず・・・


声をかけても聞こえている風もなく・・・


ペンの中はあわあわの唾液の海!エリーは顔中泡だらけ、胸もPAWも自分の唾液でびしょびしょ。


しばらく、呆然と眺めることしかできませんでした。


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外で花火の音がなるたびに、動悸がしてるんじゃないかと思うくらい心拍数は早くなり、口から泡が吹き出します。


深夜すぎに、ようやくあたりが静かになって、



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やっと眠りにつきました。


この晩初めて、エリーは、普通の犬ではなく、何か大変な問題を抱えているのでは?

と真剣に不安になりました。

そして、こんな時にやはり脳裏をかすめるのが、



「バックヤードブリーダー・・・」



~つづく



エリーの環境の変化

 2011-07-16
さてさて・・・

話は、問題児エリーのリハビリの思い出に戻るとします。



私の両親は、毎年夏はカナダで過ごします。

エリーが我が家に来たのは、彼らが日本から到着した翌日でした。

エリーのドッグパークでの大レース事件の後、2週間して学校が始まり、それからさらに2週間してじーじとばーばは日本に戻りました。


エリーは昼3時間ほどと、午後3時間ほどの留守番生活が始まりました。


Sano E 061


エリーにとって、大きく環境が変わったときでした。

1人の時間が結構好きなようで、留守番自体に問題はなかったのですが・・・


それまで「吠える」と言うことがなかったエリーは、日中静かになったせいか、物音に敏感になり、吠え止まない、という状態が始まりました。


散歩のときは、「走る」ものと「音」に攻撃的になり、

歩いている人は大丈夫だけれど、ジョギングしている人には吠えまくる

スケートボードはダブルパンチで半狂乱

ベースの聞いた音楽を大きく鳴らしている車が通ろうものならあたりの草をむしりまくる


6ヶ月で、扱いにくい年頃になってきたのだろうか???


「避妊手術をしたら、おとなしくなる」に違いない、


と本の説明を祈る気持ちで心に刻みました。


10月10日、手術をして、翌日戻ってきました。

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「本人、何があったのか気づいてないわよ」という獣医先生

おとなしく手術を受け、おとなしく一晩過ごしたようでした。


確かに数日、おとなしかったなぁ


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だって、どこ行ってもコーンがバンバンぶつかっちゃって・・・


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傷だらけ・・・壊れるのではないかとはらはら。。。(有料だったので)



そうしてやってきたのが、


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ラビ君エーリアンになる



ハロイーンです。



~つづく

子犬育て~パピー・キンダーガーデン

 2011-07-12
子育ては、子育て本どおりにはいきませんでした。


今思えばあたりまえのことですが、子供の性格により、その子にあった育て方があるから、育児書に書いてあることと違うからと言って、いちいち悩むのは間違っている!と長男を育てて学んだことです。


だけどやっぱり知識は大事。と、子犬育ても、本=知識から入りました。


私が理想としていたのは、positive reinforcementです。つまり、ほめて育てる。よい行いに対してスナック、ほめ言葉、愛情表現という喜びの報酬を与える、というしつけ方法です。


まずは、早いうちにトレーニングが大事!とどの本にも書いてありますね!


エリーが来てすぐ、パピートレーナーを探しました。



最初にやってきたのは、都会風のパンツスーツにハイヒール、大きな宝石をちりばめ、ロットワイラーを一緒に連れてたトレーナーでした。


Rottweiler.jpg
Image from Wikipedia


まずはデモンストレーション。


"SIT" "DOWN" "STAY" "POSITION"(所定のところに行き伏せてそこから動かない)など、トレーナーが言うとおり完璧な動作です。全ての言葉を理解し、芸を披露している感じでした。

「す。す。。。すごい!」と思いました 。


でも・・・・

トレーナーが手に持っていたのは・・・


リモコン! 


つまり、電気ショックで、犬を動かしていたのです・・・・まさに、Negative Reinforcementです。不快を与えて、言うことをきかす、という手法 


200ncp-02-0.jpg
Image from K9 Electrictonics.com


不信感を隠せない私に、彼女はどのくらいのショックなのかを、私の手首で試しました。

電気の強さを調節し、首に与えるショックの位置で、動きをコントロールしているようでした。

(本番では使わなかったけれど・・・陣痛を紛らわすときに腰に与える電気ショックのコントローラーを思い出しました。)

断る私をよそに、彼女はエリーにも、その首輪をつけて試してみました。


それが・・・・


エリーは電気ショックの言うこと聞かなかったのです 

彼女は、エリーが叫び声を上げるまでショックを強くしていきました。



私は、極端かもしれませんが(というか親ばか)これは虐待だ!と憤り、追い返したのです。


彼女が最後に吐き捨てるように言った言葉。

「この犬はなんて頑固なの!!Positive Reinforcement? きっと大変なことになるわよ。Good Luck!」(まっ、せいぜいがんばって、のニュアンス)


その装置だけで、確か7~8万円くらいだったかと・・・

リモコンで犬動かして、そこに信頼関係とかができるのだろうか・・・素朴な疑問です。



そして、職場の同僚に紹介してもらったトレーナーとやっと連絡がとれ、

6回のプライベートレッスンで、

"SIT" "OFF" "COME" "GET IT" "STAY" "DOWN" の基本コマンドをはじめ、


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噛み付き、噛み癖、トイレ失敗の防ぎ方などを丁寧に教えていただきました。

できたときにスナックなどをあげる。できなかったときには、できるようにうながし、できたときにだけほめる。というやりかたです。


エリーが生後2ヶ月のときにはじめ、3ヶ月になったときに終了しました。

まだ、エリーがドックパークデビューする前のことです。


最後には、「よくできました賞」をいただきましたが、


IMG_6189.jpg



思うようにはいかなかったなぁ。特に噛み付きとトイレトレーニング。


私の腕は引っかき傷が絶えず、全部エリーがおもちゃ扱いで噛んでいた跡です・・・


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トイレは、サインを気づかない飼い主が悪いので、失敗したことをしかるのではなく、外へすぐ連れて行き、外でしたことに報酬を与える、と教えられたので、失敗した時は、「気づかなくてごめんねぇ~!」ってあやまったりもしていました。「しかる」と言うことを必要以上に避けていたような気がします。


母は、マリーが子犬のころ悪さをすると、怖い形相で、丸めた新聞紙でおしりをたたいてしつけていましたが、私がそのころ読んでいた本には、それはとても古い手法で、厳しい声で「NO]と言うだけで、充分、と。そしてよい行いに対して褒めちぎるのがよい、と書かれていました。


でも・・・


私の「NO]は、声の質からは、全く「わるい」「よい」の聞き分けをするには、効き目がなかったのだと思います・・・



~つづく


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地球の名言Ⅱ

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プロフィール

Blue Dolphine

Author:Blue Dolphine
ボア君 21歳
(いのしし年生まれ)
ラビ君 18歳
(うさぎ年生まれ)
エリー 9歳
(ラブラドール犬 ♀)

と連れ合いに、そして周りの全ての人たちから日々幸せをもらっている母です。

バンクーバー近郊に被曝からの避難を考えている方、できる範囲でお手伝いします。遠慮なくご連絡ください。




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